お世辞っぽくならない上手な褒め方3ステップ
1. 謙虚な前置きを話す
2. 褒める
3. アドバイスを求める
詳しい解説
STEP1 前置きを話す
- 『こんなこと言うと、もしかしたら失礼になるかもしれませんが…』
- 『こんなこと言ったら嫌われるかもしれないんですが…』
前置きを話すメリット
・言葉にギャップが生まれて褒め言葉の感動が増す
これから失礼なことを言うぞ……と、事前に伝えると相手は批判に備えて身構えます。
しかし、その後に予想外な褒める行為をすることによって
「えっ、褒められた?」と下げて上げることで褒め言葉を輝かせることができます。
・謙虚な姿勢がお世辞感(わざとらしさ)を薄める
丁寧な前置きを入れることで、自分を謙虚に見せることができます。
その人に下心を持って褒めている感をこの謙虚の姿勢を見せることで薄めることができます。
前置きに関する研究
ミシガン大学でおこなわれた研究によると、人に好かれて出世した大企業の経営幹部や重役たちが
人に好かれるためにどんなお世辞の言い方をしていたのかを調べた結果、
今回のような前置きを事前に話して、お世辞を相手に受け入れやすい言葉に変えていたことが分かっています。
STEP2 褒める
出来るだけ具体的に褒めるのが効果的です。
STEP3 アドバイスを求める
- 『どうやったらそんな風に上手にできるんですか?』
- 『どのようにして、そんなスゴいスキルをモノに出来たんですか?』
アドバイスを求めるメリット
・好感度が上がる
突然ですがあなたは、アドバイスはどんな方にしてあげるでしょうか?
きっと家族や仲の良い人、自分を助けてくれた人、自分が好意を抱いている人ではないかと思います。
アドバイスと言うのは仲良くない人やどうでも良い人、好きでもない人にはしない行為なんです。
なので、本来であれば
仲がいい → アドバイスをする
といった順番のはずなのですが、アドバイスをする行為を先に相手にしてもらうと、相手の脳は無意識に『この人にアドバイスをしてるってことは、この人には好意を持っているはずだ』
と勘違いを起こしてくれて、逆ルートを使用して好感度を上げることができます。
・コミュニケーションが円滑になる
褒められるのは慣れていないと反応に困る人がとても多いです。
特に日本人は謙虚な人が多く『いやいや、そんなことないですよ……』とそこで会話が終わってしまうことも……
ですが、アドバイスを求める際の「どうして?」「どうやって?」といった、
オープンクエスチョン(YES・NO以外が返ってくる質問)をすることで、相手も自分の話をしやすくなり、その後の会話を続きやすくしてくれます。
アドバイスに関する研究.1
戦略学の教授イザイ・スターン氏とジェームズ・ウェストファル氏が、
アメリカの工業およびサービス業の大手企業350社の上級管理職を調査し、彼らが一体どのようにして、取締役会の議席をものにしているのかを調べた調査によると、
『お世辞を言う』だけではなく『お世辞+助言を求めていた』管理職の人たちが、重役から推薦される確率が大幅に上がっていることが分かっています。
アドバイスに関する研究.2
ブリガムヤング大学でケイティ・リルジェンクィスト氏が2016年におこなった研究では、セールスマンを対象に
『自由に売ってもらった場合』
『相手にアドバイスを求めた場合』
で相手がどれくらい商品を買ってくれるのかということを調べました。
結果は
自由に売ってもらった場合は8%の確率で売れていたのに対し、
アドバイスを求める方法を実践した場合は42%売れると言う驚きの結果に
関連用語→『アドバイス・シーキング』
こんな悩みにオススメ
▷悪気はないのに褒めてもわざとらしくなってしまう
▷相手のことを上手に褒める方法が知りたい
まとめ
『こんなこと言ったら嫌われるかもしれないんですが…』
と前置きを話して謙虚さとお世辞感を薄める
▼
『なるべく具体的に褒める』
▼
『どうやったらそんな風に上手にできるんですか?』
とアドバイスを求めて好感度をあげながら、次の会話をしやすくする