完璧主義を和らげる方法
『全力で取り組むこと』と、
『そこそこの力で取り組むこと』に分ける
詳しい解説
ちゃんとやることは大切だけど、完璧主義は負の連鎖のはじまり
完璧主義の負の連鎖
完璧主義の傾向は、リスクをわかっていたり、不安を感じやすい人ほど強くでてきます。
しっかりやらないと大変なことが起こるのではないかと心配になってしまうのです。
また、普段は完璧主義の傾向がない人でも、何かうまくいかないことが重なったりすると
「これ以上失敗はしたくない……」と、完璧主義が出てきてしまう場合もあります。
しかし私たちはスーパーマンではないので、なんでもかんでも常に上手くいくことはありません。大なり小なり、どこかで必ず失敗はしてしまう生き物です。
むしろそれが普通なんです。
ですが、私たち普通の人間が、スーパーマンのように全てを完璧にこなそうとすれば、どうしても無理や無茶をすることになります。そうなると、心身ともに疲れはててパフォーマンスが低下、さらに失敗が増え、そのことで自分を責め、また不安を感じ本来の自分の力を発揮することがどんどん困難になっていってしまうのです。
全部大事の思い込みをなくす
完璧主義の思考状態では、『全部大事!全部重要!』と思いこみがちです。
そのため無理をするハメになるわけですが、
実際は全部大事なんてことは滅多になく、失敗しても自分自身が思っているほど大きな問題にはならないことがほとんどです。
箕輪厚介さんが2018年に書いた本『 死ぬこと以外かすり傷』 (マガジンハウス)のタイトルの通り、
その失敗によって誰かが必ず死んだりすることがあるのであれば別ですが、
大抵のことなら、そこまで大きな問題にはならないはずです。
本当に重要で大事なことに力を注ぐためにも、優先順位をつけて力の入れ具合を調整する必要があります。
優先順位をつける時のポイント
とはいえ優先順位をつけるのが一番難しいんです。
これができればみんな苦労しないですよね。。。
なので最初は『これが一番大事で、これが2番目に大事で……』
と決めるのではなく、本当にざっくりと
- 『全力で取り組むこと』
- 『そこそこの力で取り組むこと』
の、ふたつに分けることから始めてみるのがオススメです。
『そこそこ』に降格させるポイントは
失敗してもワンチャン何とかなりそうなものを選ぶと見つけやすいです。
・とりあえず形だけ出来ていれば良さそうなもの
・後回しや遅れても問題なさそうなもの
そうして選んだものには力を入れずに
他の重要なことに集中して完璧に終わらし、
時間が余ったら『そこそこ』に手をつけて少しの時間でササッととりあえず終わらしてしまいましょう。
取り組むことが大きくて一つしかない場合も同じです。
部分的に完璧にすることと、
そこそこに完璧にするもので分けて
無理をしない範囲内で終わらせるようにしましょう。
それでも時間内や体力的にキツすぎるようであれば
もう許容量オーバーです。
そんな時は迷わず誰かに助けを求めましょう!
こんな悩みにオススメ
▷完璧主義が抜けずに常に頑張りすぎて疲れた
▷これ以上失敗をしたくないと無理をしてしまう
まとめ
完璧主義は負の連鎖のはじまり。
一度完璧の沼に入ると抜け出すのが難しいので、
最初は作業を2つに分けることから始めよう!
- 『全力で取り組むこと』
- 『そこそこの力で取り組むこと』